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ᴹᴱᴿᴵ
✈️ 今向かってる!


入道雲は きっと
紙に描いた 落書きでした
嗄れた声は きっと
聞き違いの 耳鳴りでした
息が詰まる程
目を覆いたくなる程
全部が綺麗でした
彼れを 如何と呼ぶんでしょう
君は
追想
錆びた鉄橋
人知れず 足を向けました
湿気った匂いが きっと
逸れ者の 逃げ場所でした
薄い缶バッヂも
すぐ剥がれたシールも
全部 宝物だったのです
いつしか 真面になったんだ
其れが何でか 本当に
時折 恐ろしくなるのです
バイバイ my dxxr
如何か 汚れないでいて
真っ青な風景に
繊細な儘でいて
過ぎ去る夏が
息を止めた頃に
今更 後悔に 耽たのです
降る 降る 夕立に
晴れ上がりが覗く
厭に澄んだ 風合いと匂いのまま
潸然 頬を打った群青に
気が付けど
悲しい哉 忽然と
去ってしまうのです
拝啓
僕は きっと
馬鹿にされるのが 嫌でした
陰気な奴と ずっと
虐められるのが 嫌でした
だから 愛しくて
手に余る物 全部を
全部 置き去りに
生きたのです
降る 降る 夕立に (降る 降る 夕立に)
晴れ上がりが覗く (晴れ上がりが覗く)
吸って吐いた群青に
溺れそうな程
卑しい哉 思うのです
ずっと
怱々
バイバイ my dxxr
如何か 忘れないでいて
真っ青な風景に
傷を遺していて
過ぎ去る夏を
何度も書き捨てて
失う決心が 付いたのです
入道雲は きっと
僕の描いた 落書きでした
歪んだ空も きっと
一人分の 幻でした
触れれば 痛む程
目を背けたくなる程
全部 本物に
見えたのです